ロンリーファイト

世界へはばたく建築士たちの酒場

一級建築士試験対策にも使える建設プロジェクトを成功させる技術    (第1回 シンプル化) 

自分はやればできる そして、褒められて伸びるタイプ
宝くじだって当たるかもしれないし、アイドルのようなルックスの理想の相手にだって出会えるかもしれない 可能性はゼロではない!(断言)
『負けず嫌いだけど勝ったことはないサラリーマンの飲み会でのワンシーンより』

時間は有限、積み上げることができない人に全盛期はこない。 そして自分自身の旬を逃してはならない。

さて、今回は建設プロジェクトを成功させる技術第1回

どうすれば時間内に問題を解決できるか。
そのヒントは一級建築士試験の中にありました。

今回は’’シンプル化’’がテーマです。

対極にあるのは・・・・複雑機構・・・それはロマン!
高密度、重厚かつ長い歴史、紆余曲折を経て到達した高み。好きなものと好きなものを何度も何度も重ね合わせてトライアンドエラーを繰り返した結果、
その組み合わせの先に、その化学反応の先に、何か見えるかもしれない。
塵も積もれば山となる。
こういった言葉、みんな大好き、ですがあえて我慢。


シンプル化の中にも様々な技術があります。
1)要約化
2)比較化
3)分岐点回帰(ループ)

一級建築士試験の学科、製図ともに有用です。
建築士試験を通して身に着けたい技術。けれど合格者で実際に身に着けている人は少ない。

まずは要約化から
よく大枠を掴め!なんて言葉聞いたことはないでしょうか。
大枠、フレームワーク、根幹、核、様々な表現がありますが、表現を少し変えると要約になります。
重要な部分だけを吸い出す。発注者のヒアリングも吸い出し。
自分なりの解釈やゴミがその要約に入るとバイアスになります。
あくまで論理的に。

★要約化
:学科 
問題を要約して過去問に置き換える

:製図 
重要なポイントのみを吸い出して、構成上必要な要素に置き換える


そこから比較化
スタンダードでない部分を見つけます。スタンダードな部分は問題にはならない。
だからこそ、そうでない部分を解決することに注力する。
複雑であることもスタンダードではない事に注意
ひとつひとつは簡単でもその数が膨大であれば時間は奪われる。面倒くさいだけで人は離れる。
ちなみに、スタンダードとは’’型’’とも言い換えることができます。
スタンダードをきちんと理解できていないとその違いや問題がどこにあるかもわからない。

★比較化
:学科 
過去問との違いを見つける 
その違いの本質を過去問との比較から見極める

:製図 
通常の検討では対応が難しい部分を見つける
その部分を解決するために動かせるレンジ(範囲)を優先順位から見極める


最後に分岐点回帰(ループ)
問題を解決する際にルート分岐が発生することがあります。
どちらがいいかは検討を進めないとわからない。なんてことは往々にしてあります。
そこは時間の限り、全力でルートを見つけてください。
分岐点回帰からのループ回数(試行回数または思考回数)を増やすことでより最適解に近づきます。
一級建築士の製図試験のキモはまさにここです。

最後は執念です。
執念で答えにたどり着く。

★分岐点回帰
:学科 
答えを導き出せないときは過去問に戻る
答えは過去問の中にある
過去問から導き出される 
その答えを執念で見つける
      
:製図 
動かせるレンジの中であらゆる組み合わせを考える
組み合わせを一つ一つ調べて、落とし穴がないかを確認する
答えは必ずある
見つからなければ分岐点回帰、
さらに見つからなければその前に
時間内に最適解を見つける
その答えを執念で見つける

さて、いかがだったでしょうか。
この能力は試験でもビジネスでも人生でも有用です。
もしも身に着けることができたら、それだけで食べていけるようになるくらいの凄い能力です。
しっくりとこない・・・当たり前だろ・・・という人は既にスキルを身につけている人かもしれません。

この能力(スキル)は知っているだけでは役に立ちません。
使いこなす。使い切る。使い倒す。
それでこそ道は開ける。
開けてない・・・ということは・・・・そういうことかもしれません。

スキル習得には、実際に自分で経験する以外の方法はありません。
その先に、いわいる原則を地で進める世界が広がっています。

本題はここまで、みなさん執念で自分の未来を切り開いてください。

今回はオマケで世界にはばたく建築家を目指す皆さんに本の紹介です。
英語の勉強が面白くなるような本はないのか?
あります。
ちなみにシリーズを読んでなくても、最初の一冊とこの最新作の一冊だけで英語が好きになれます。
最新作は執念の総集編にも思えます。是非体感してください。

www.gentosha.co.jp

作者の向山貴彦さんは享年47歳 
我々は執念を共有することで進化していくのかもしれない