ロンリーファイト

世界へはばたく建築士たちの酒場

一級建築士試験対策にも使える建設プロジェクトを成功させる技術    (第2回 スタンダード化) 

クリエイティブな仕事をやりたい。
けれど、やりたい仕事をするためにはそのためのステージを勝ち取る必要がある。

ラッキーでそこに立てる人もいるかもしれない。
でも、何億何十億という予算を好き勝手に使える立場にラッキーでなれる人はどれくらいいるのだろうか。

世の中にはそういった職業に憧れる人は多い。
素人やデザイナーという職業に憧れる人の中には、
面白いことを考えることや好き勝手に遊びをいれることをデザインと考えている人はかなり多い。

あらゆるデザインにはさまざまな角度から検討が必要となる。
法令、見た目、機能性、メンテナンス性、コスト・・・
そういったことを無視して自分の妄想の上でだけ戦うのであればただのエゴ
そして、そういった人たちの多くはスタンダードを理解しようとしない。
地味でメンドクサイからだ。
いきなり答えが欲しくなる。そして、はやく気持ちよくなりたい。
けれど、そういった人たちが成功する可能性は限りなく低い。
そして、花も咲かせることなく年を取って枯れていく。

さて、今回はスタンダードについて
言葉に華がないのはしょうがないとして、
スタンダードとは何かを考えると実際はなかなか面白い。

スタンダードとは標準

技術を考えるうえでは、スタンダードは’’型’’ともいえる。
人間が作り上げた技術の結晶ともいえる’’型’’
その’’型’’を使えば誰でも簡単にそれなりのものが作れてしまう。

巨人の肩(型)に乗る。
そして、技術を未来へつなげていく。
みんなその過程にいる。

技術を体得するためには、まずモノマネから入る。
説明不要、すごく大事なこと。
きちんと型を守ることで、一定の評価は得られる。

コピペ
うまくコピペできるだけで評価される場合もある。
コピペとコピペの無限の組み合わせの中の一つをオリジナルと呼ぶ人もいる。

それはさておき、こと一級建築士試験に限っていえば試験元にもプライドがある。
そのレベルの受験生、つまり資格学校に通っただけのモドキは合格させたくない。
そのための工夫を凝らす。
つまり、確実に合格するには型を覚えただけでは不十分ということになる。

次のステージ
型を理解している範囲で変型(変形)させる。

ここで大事なのは、型を本当の意味で理解しているかどうか。
理解していなければ、その変型はゴミとなる。
素人の建築計画におけるポンチ絵のほとんどが成立していないのは型を理解していないから。
経験していない人は本当の意味での形や数字、寸法を理解できていない。
もちろんラッキーもある。だから怖い。けれどもそれでは続かない。

一級建築士の学科試験でいえば、きちんと勉強した受験生だけを対象に解ける問題と解けない問題をつくる。
そしてヒントは過去問だけ。
型が通用しない問題であれば、だれもが解ける問題とはならない。
本質はそのままに表現を変える。本質を理解していなければブレる問題に変形する。
そうすることで試験元は合格点と合格者数をコントロールする。

製図試験でいえば、あえて少し解答を変型(変形)させる。それだけで受験生のめっきは簡単にはがれる。メンタルも崩れる。自滅もある。
つまり、型の本当の意味での理解度こそ、合格可能性の高さといえる。

型の理解度とは何か?
なぜ、この型はこの形になったのか?
なぜ、建築の基本計画は四角のパズルなのか?

逆にいえば、建築士試験における基本計画の四角のパズルの可能性なんて知れている。

型の意味をきちんと理解すれば、目的に合わせてゼロから考えて形を作ることもできる。
そして、そのうえにスタンダードを乗せることができれば、さらに一つ上のステージに上がる。
表現の先にスタンダードがある。

なぜスタンダードか。
多くの人は本質から目をそらして、慣例とコピペだけでなんとかしようとする。
自ら考えたり動くのは大変だ。楽をしたい。そしてうまくやりたい。勝ちたい。
けれど、現実にそれをやると最初はうまく行くかもしれないがずっとは続かない。
試験問題作成側はその心理を逆手にとって問題をつくる。

スタンダード化とは何か、
世の中のスタンダードは今もだれかが更新し続けている。
そのスタンダード(型)を本当の意味で理解したうえで、さらにそれに乗っかる。乗っかりやすい形をつくる。

つまりスタンダードを理解したうえで、スタンダードでないもの(非標準)でさえもスタンダード(標準)に、もしくはそれに近い形に変えてしまう。

ここまでくると、
一級建築士の学科試験では問題作成者の意図が分かるようになる。
製図試験では模範解答を超える答えとなる可能性だってある。
問題作成者とのメンタル勝負で負けることはなくなる。

本物か偽物かが問われる分水嶺

わからない人、
わかろうとしない人、
わかったつもりの人、
結局やらない人はみんなひとくくり。

平均とスタンダードは違う。
でも人は簡単に間違える。

常にスタンダードは何かと考え続ける先に次のステージはある。
負けないためにスタンダード化を身に着ける。