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ロンリーファイト

世界へはばたく建築士たちの酒場

海外での建築仕事について少し語らおう1

大手ゼネコンが精細美麗なアニメで海外での建築プロジェクトに携わる現場監督を映し出すCM、
超キラキラです。

批判ではなく、躍動的なカメラワークを除けばポジティブな人間の眼にはあのように映っている。
そんな気がする休日の黄昏時です。


さて、少し前にキャリア形成云々というお話をしました。
建築士資格を取ったあと、どうすればいいのか?


今日は海外での建築仕事の話


やはり、一口に海外といってもいろんな国があるわけで、
どこの国でも仕事が同じってわけではないでしょう。と思われる方も多い。
しかし、海外の仕事はそうでもないんです。
謎をちらつかせながらも話を進めます。


私も仕事をさせていただいた国は多くありませんが、
今回はそんな中で出会った人達の仕事を少しご紹介します。


現場監督って仕事を皆さんご存知でしょうか。


懇切丁寧に説明すると、建物を建てる現場の監督さんです。
映画でいえば設計者が脚本家、現場監督はいわいる監督です。
いろんな建築の業種の人たちにあれやれこれやれ指示をだしてまとめあげる。


さて海外では、PM(ピーエム:プロジェクトマネジャー)と呼ばれるこの仕事は、
現地のゼネコンを使って、日本のゼネコン品質を確保すべく管理監督を行うのです。


さてここで超ざっくりと日本と海外での建築におけるわかりやすい違いを説明します。

・現地のゼネコンの技術・能力が日本のそれと比べてかなり低い。
 設計も然り、施工図なんてないことも
・日本のような良い品質の材料がない。そして納期に時間がかかる。
 時間に超ルーズ。
・建築の法律が日本と比べて緩い。例えば耐震基準なんて日本とは比較できないほど。
 柱や梁が超細い
・国によってコストの差が各段に大きい。発展途上国であれば労働者の日当は数百円。
 格差社会の格差がすごい。


さてさてこれだけ聞くと大変だな。
きっと日本から出れば大変なことばかりだぞ。
行きたくない。
楽しくなくても今のままでいい。
なんて思われる方もいるかもしれません。


しかしながら、そんな海外で活躍されている方々に実際触れてみると
大成功される方は少なくありません。

結論からいえば、日本で頑張るよりもすごく出世しやすいように感じます。
まあ、実際すごい大変な部分があるからですけど。
ロールプレイングゲームでいうところの経験値が溜まりやすいのかもしれません。


何故か。サックリと説明します。


・仕事に対する裁量が大きく、かつルールががんじがらめではない。
・大きな仕事をゲットするチャンスが多い。
・出張者同士の絆が太い。今後の大きな力となる。
発展途上国であれば時流やバブルに乗れる。

一言、のびのび仕事ができる。

さてそのような状況の中でも条件があります。
海外で大成功される方の多くが持つ共通する能力として、

『構成力』が挙げられます。

なんだそれ、って思われますよね。

日本での仕事ってディテールに拘ることが非常に多いですよね。
国土が狭く、大きな建築物を建てれない日本ではしょうがないとおもいきや。
あなたの周りにもディテールに拘りぬいている方はおられませんか?

海外ではディテールで勝負できない。

つまり、どれだけ細かく数多く指示して仕上げてもなかなか思い通りに仕上がらない。


じゃあどうすんのって話なんですけど、
これも一言、大枠が掴めるかどうか。

そうはいってもディテールは大事だろう。
そうです。
捨てられません。

日本で仕事をされている方たちは、偉大なる先人たちの築き上げた基本があるんです。
しかしながら、その基本を変えることが難しい。
だからアイデアをひねり出してディテールで勝負する。
どの業界も成熟すれば同じかと存じます。

しかしながら、基本のない国で仕事をしなければならない。
つまり、海外では基本がしっかりしていて、初めてディテールに入れる。
ということなのです。

あれっ難しくなってきましたね。



長くなりましたので次回へ



何もしないことが最大のリスクかもしれない ロンリーファイト管理人